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「それぞれの場で本気で頑張る仲間がいる。私はこれから何をなすべきか。」 第14期修了生: 近藤 優花(公的機関職員)

最初は様々なバックグラウンドの人と議論をするのが面白そう、と思い参加

社会人4年目。仕事に慣れてはきたものの、最近仕事関係の人ばかりと会っているという私に、大学時代からの友人は福澤文明塾への参加を勧めました。各界をリードする講師陣からお話を聞き、様々なバックグラウンドの人と議論をするとのこと。直感的に面白そうだと思い、参加を決めました。

面白いどころか、ぶつかり合ってぼろぼろに

しかし実際にセッションが始まってみると、自分の考えが甘かったことを思い知ります。14期全体やグループでの議論は、「面白い」というよりも、異なる世代、職業、ポリシー、性格の参加者が、異なる意見を時に激しく戦わせる真剣勝負だったからです。

ある日グループワークをしていた時、チームの仲間が私に対し、「人の話を聞いて対話しようとしない近藤さんとは議論ができない」という言葉を投げかけました。言われた時はそんなことはないと腹立たしい気持ちになりましたが、その夜冷静になってよくよく振り返ってみると、チームの他のメンバーと比較した時に、自分が他の人の意見を取り入れようとしていないことに気がつきました。チームの仲間からの指摘で自分の頑固さに気づくことができなかったら、きっと福澤文明塾から私が得るものは少なくなってしまっていたでしょう。

私が所属するGグループは、社会の中の助け合いの輪、優しい心を広げることを目的に掲げ、高齢者や障がい者の方々が踏切や横断歩道、駅等で周りの人々に「困っています」というサインを出すことができるアプリを最終発表で実演しました。テクノロジーで困っている人を助けるというコンセプトは、チームの仲間との議論なしに、一人では決して思いつかなかったと思います。

自分の「これまで」に誇りを持っているからこそぶつかり合う

なぜここまで14期は意見のぶつかり合いが起こっていたか。それは、参加者一人一人が、自分がこれまで経験してきたこと、取り組んできたことに誇りを持っていたからだと思います。ビジネス、医学、国防、茶道、スポーツ、語学、留学、IT、音楽、NGOでの活動等々、福澤文明塾は自分が経験し取り組んできた「これまで」に誇りを持ち、自分の「これから」に希望を持つ人ばかりでした。このような人が集まっているからこそ、自分たちが未来に貢献するために何をなすべきかという問いに対する答えは一人一人異なっていますし、それぞれが自分の意見に対して自信と誇りを持っていいます。

私はこれから何をなすべきか

福澤文明塾でそれぞれのフィールドで頑張っている社会人や、これから自分の興味がある分野に飛び出していこうとする学生に会ったことで、私はより一層「私はこれから何をなすべきか」ということを自分自身に問いかけるようになりました。こんなにも沢山の人々がそれぞれの場所で、本気で頑張っている中、私は何をするべきか、何ができるのかと。福澤文明塾のメンバーは、これからも、私が走り続けるための原動力となる仲間です。

募集要項

※ 福澤文明塾生の所属は、原稿作成時のものです。

※ 講師のプロフィールは、プログラム開催当時のものです。

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