福澤文明塾生の声

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3ヶ月限定の仲間ではない 第5期修了生: 藤野 敦(会社員)

私たち第5期生の合格発表は、2011年3月11日の昼過ぎでした。仕事の外訪中に合格を知り、自分の人生に、「福澤文明塾」が1つ加わるのだ、と入塾を楽しみに、会社へ戻る自分がいました。そして2011年4月9日、私達は入塾式の日を迎えました。今までの人生に、「福澤文明塾」と、そして「東日本大震災」を加えて。

飾らずに、真正面からぶつかっていく

「今この瞬間、東北の被災地に行かず、三田の地で机に座ってこのプログラムを受ける事の意味を考えて下さい。皆さんは、2011年という年を、将来なんと呼びたいですか。なんと呼ばせたいですか。」第5期のプログラム中、ファシリテーターを務めて頂いた杉田さんがセッションでおっしゃった言葉です。福澤文明塾は、もちろん震災のみのために行われる塾ではありません。しかし、三田の地に集った56名の仲間が、その瞬間、自らの境遇も照らし合わせ、自分は今、何をすべきか、と言う事と真剣に向き合う、それが第5期のスタートであったと思っています。

今まで過ごしてきた9年の社会人としての人生は、何をしてきたかと言えば、日々目の前の仕事にぶつかる、それだけだったと思っています。今、何をすべきか。色々考えた結果、「等身大の自分で、これまでの人生で作られてきた自分で、飾らずに、真正面からぶつかっていく」事をしよう。それが私の第5期の3ヶ月間でした。

戻ってきたいと思った時に戻ってこられる「実家」のような存在

3ヶ月間、最終日に向かって走り抜けた日々を共有している55名は、かけがえのない仲間です。「仲間」と言うと、温かい、素晴らしいものをイメージしますが、それは、一朝一夕で出来上がるものではありません。事務局の方々が準備して下さった、様々な知識や経験と出会えるセッションと、並行して行われる同期との「対話と議論」。半学半教の精神の元、年齢やバックグラウンドを抜きにして、朝から晩まで、ぶつかりあいをしました。同期全員に呼びかけて、「第5期はこのままでいいのか?」と、課題やグループワークを一旦棚上げにし、自分達の存在意義について議論をした事もありました。出会い、決意、インプット、アウトプット、議論、体験、疑問、喜び…。バックグラウンドの異なる55通りの個性が作り出す色んなレイヤーでの色んな刺激は到底一言では表現できませんが、そのような多くの刺激が濃縮された3ヶ月間を通して、第5期は次第に「仲間」になっていったのだなと思っています。

2011年7月2日に第5期を修了してからも、私たち第5期は定期的に集まり、学ぶ機会を作ったり、それぞれの話に耳を傾けたり、この「仲間」と言う関係が3ヶ月限定のものではないと言う事を感じています。それぞれの人生、道がありますから、頻繁に全員が一堂に会する事はできませんが、この第5期の仲間という関係性は、戻ってきたいと思った時に戻ってこられる、「実家」のような、そんな存在に向かって、まだまだ成長を続けているのではないか、そんな事を思います。

募集要項

※ 福澤文明塾生の所属は、原稿作成時のものです。

※ 講師のプロフィールは、プログラム開催当時のものです。

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