年齢・業種・立場が違っても、日本・世界を良くしたいという思いは同じ
4期の始まりは2010年10月2日、この日文明塾コアプログラム4期の入塾式が行われ、私たち4期生57人は出会い、私の人生は変わりました。この時には、4期生のみなさんが私にとって本当にかけがえのない存在になるとは正直思っていませんでした。
私たち57人は年齢・業種・学部が全く違います。年齢は10代から50代、業種は国家公務員・商社・社会福祉・フォトグラファーなど多様であり、学部も法学部・文学部・医学部・理工学部など様々でした。
そんなバックボーンが全く異なる私たちは、この日から3ヶ月間、対話と議論を重ねました。そこで、リーダーシップについて考え、また、社会問題の解決を目指しました。それだけでなく、仕事観や、人生観、家族愛についても語り合いました。私は、4期生と交流し様々な価値観と触れることで、一人一人から色々なことを学びました。
ロジカルシンキングの大切さ、プロフェッショナルとはどういうことであるか、勉強には終わりはなく生涯勉強であるということ。他にも、努力・向上心・好奇心・メリハリの重要性についても学びました。
そして何より学んだことは、全員の人間性が素晴らしいということです。授業に対する姿勢、議論における意見の尊重、懇親会での気配り、その所作の一つ一つからそれを感じ、私もみなさんのようになりたいと努力しました。
私たち57人は様々なことを学びましたが、一番大事なことは全員であること確認出来たことだと思います。それは、年齢も違い、業種も違い、学ぶ分野も違う、そんな57人だけれど、みんな一生懸命に頑張っているということです。
社会人の方は日本・世界をより良くするために働き、学生は将来日本・世界をより良くするために学ぶ。年齢・業種・立場が違っていても、その思いの根幹は同じであるということを私たちは確認したのです。
違う場所でみんな頑張っている、これを思うだけで活力が湧いてくる
4期の修了式において、世話役長である八木さんは4期代表のスピーチで「“わかれ”とは一生の別離のことを指しているのではありません。私の言う“わかれ”とは、『枝分かれ』のことを指しています」と述べました。
4期生の仲間には、東日本大震災の復興のため休む間もなく奔走している仲間、香港勤務となり海の向こうで頑張っている仲間、日本のことを思いながらアメリカでダンスを踊っている仲間がいます。
そのため、みなさんとはなかなかお会いすることが出来ませんが、それでも、皆それぞれの居場所で頑張っています。57人がどこか違う57か所で頑張っています。
ただ、バラバラになった私たちですが、不思議なことに私にはバラバラになった感覚はないのです。私はそれぞれの居場所が違っても4期という太い幹で繋がっているように感じるのです。
自分とは違う場所でみんな頑張っている、これを思うだけで私に活力が湧いてきます。私はそんな最高な仲間と出会うことが出来たのです。これから私はこの事を胸に刻んで頑張っていこうと思います。
ただ、私としては枝分かれしたままではなく、たまにはみんなで集まり、笑い合いたいですね。そもそも枝には幹からの栄養補給が欠かせないのですから。
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Vol. 4「独自の発想や考え方を発信することが、対話に深みや厚みをもたらすことを痛感」
第4期修了生: 岡本 達也 (会社員) -
Vol. 3「強烈な化学反応の毎日。この歳になってからできた仲間たちに感謝」
第3期修了生: 高柳 博 (会社員)
※ 福澤文明塾生の所属は、原稿作成時のものです。
※ 講師のプロフィールは、プログラム開催当時のものです。