福澤文明塾のプログラムは“座学”と“実践”の両輪
もし、福澤文明塾の仲間に私の第一印象を聞いたならば、こんな答えが返ってくるのではないでしょうか。—尖っている、話しかけづらい、一匹狼・・・—入塾時の私は「ひとりで何でもできる」と思っているような、いわば斜に構えた人間でした。そんな状態で福澤文明塾の門を叩いた私には、福澤文明塾の掲げる「対話と議論」の精神ゼロ。お世辞にも“リーダー”とは言いがたい人間でした。しかし3ヶ月間、この福澤文明塾という「場」で必死にもがいたことで、自分自身の大きな変化を実感することができたのです。
振り返ると、福澤文明塾のプログラムは“座学”と“実践”の両輪において絶妙なバランスがとられており、「走りながら考える」ことができたと思います。たとえば、前半セッションでは「ロジカルシンキング」「交渉学」など、リーダーに必要なツールを学ぶことができ、すぐにグループワークで実践することができました。なかでも、私は「コーチング」と「グループダイナミクス」に多大な影響を受けました。「コーチング」では、“相手の意見を傾聴する”という教えにハッとさせられ、「グループダイナミクス」では、“チームで最大の結果を出す”ことがいかに大切であるかを学びました。
これを読んで、「なんて当たり前のことを」と鼻で笑われるかもしれません。かくいう私も、これらを“頭では”わかっているつもりでした。しかし、私は福澤文明塾を通じて“頭ではわかっていても、実践することの難しさ”を痛感しました。これは、「リーダーシップ・ゼミ」というグループワークで、実践する機会があったからこその気づきです。
福澤文明塾は何でも試せる“場”
今まで一匹狼だった私にとって、当初のグループワークは辛いものでした。グループの中で、どのように自分の価値を発揮すればよいか分からなかったのです。福澤文明塾の帰り道、優秀な仲間と自分自身を比べては、悔しい気持ちでやるせなくなりました。しかし、あるとき「福澤文明塾では失敗を恐れなくていい。ここは何でも試せる“場”なんだ」と、福澤文明塾の本質にはっと気づきました。それから、私は福澤文明塾で自分の苦手に真正面から向き合うようになったのです。各界のリーダーから学び、内省し、そして何より第6期の仲間と切磋琢磨しながら、試行錯誤を重ねていきました。こうして福澤文明塾の3ヶ月間を本気で走り抜けた結果、自分の中の変化を実感することができたのです。具体的には、グループで結果を出す力、表現力、伝える力などの向上を実感しました。そして、机上の空論ではない、地に足の着いた自分の「リーダー像」を形成することができました。現在は、その実現に向かって歩みだしています。
福澤文明塾はあくまで「場」であり、待っていれば何かを与えられるわけではありません。しかし、福澤文明塾という場で、本気でもがくことができれば、自分の人生を変えるきっかけが掴めるはずです。この文を読んでいる方が、ぜひとも、福澤文明塾の門を叩くラッキーな人になることをお祈りします。
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Vol. 9「この仲間達となら、本気で社会を良くできる」
第5期修了生: 高林 龍(大学生) -
Vol. 8「「高い志のシャワー」により、心の背筋がのびる」
第6期修了生: 井桁 貞治(会社員)
※ 福澤文明塾生の所属は、原稿作成時のものです。
※ 講師のプロフィールは、プログラム開催当時のものです。