入塾時の想い - 今、変わらねばいつ変わるんだ -
キャリアを重ねると必要な能力や態度が変わってきます。 私は、テクニックやスキルでの対処から、より人を巻き込んで仕事を進める能力が求められているステージにいます。しかし、私はその変化に対応できていません。迷った時は原点に返る。原点を基礎から学べるところを探しており福澤文明塾を志願しました。この先のキャリア、生き方を考えた時に、今、変わらねばいつ変わるんだ、そんな思いでした。
テクニックやスキルであれば、ビジネススクール等で学べます。そうではなく、教養に踏み込み、かつ、志を同じくする仲間との半学半教であるというコンセプトに魅かれました。それは入塾後存分に堪能することができました。
リーダーシップとは人の心の対峙、共感することかと思います。そのためにはロジカル、技法だけではない、教養・リベラルアーツというものに触れる必要があるのであろうと考えています。
ロジックはだけではない
すべてのセッションにそれぞれ感じることありました。特に教養系のセッションは示唆が深すぎ、時に論理的で無くなります。わずか15分の間に、チェチェン問題から、日本の教育基本法、商業演劇の視点に広がったこともありました。
注意深く聴いていると根底に流れる論理、考え方に思想が伝わってくるようになりました。哲学のセッションでは、物事を突き詰め本質を掬いだす作業が、目の前で展開されました。それは、普段使わない脳を刺激します。
全方位で頭を刺激。
普段、ビジネスセクターにいる自分が、福澤文明塾を通じて学生、伝統芸能の方、武道家、碩学と話ができたことは、思考の幅を広げてくれました。また、学生の立場からの感度・発言と、自分の感想をぶつけることによりビジネス脳とは違うロジックを受け入れるようになりました。すこしでも重層的に考えたいと思えるようになったのです。
教養のみではなく、ビジネスの先達からの話を含め、全方位からの本質的思考を迫る講義と、グループワークによるアウトプット。同期の学生・社会人の志の高さに圧倒されました。「高い志のシャワー」です。それにより、心の背筋がのびる、本質とは何かを自問自答するようになれたのではないかと考えています。
アフター文明塾
ビジネスではいろいろな思惑にもまれ、時には自分の立ち位置を失いかけることもあります。福澤文明塾という戻るべき巣ができたことは、私のかけがえのない糧になっています。
多くの考え方に触れ、得たものは「知的にタフであること」という想い、それを支える生命本来の力を認識したこと。次への一歩を進めたい熱に魂が入りました。 そして、一生の友達、素晴らしいメンバー囲まれた自分は、もうビフォア文明塾には戻らないと心に決めました。
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Vol. 7「ときにぶつかりあう深い対話と議論が、変革を起こし、新しい世界を掴む翼になる」
第3期修了生: 阿部 晴美(団体職員) -
Vol. 6「将来の地球環境はもちろん、今の問題と取り組むべき方向が見えてきました」
環境教育プログラム 第1期修了生: 鼎 理英子 (大学生)
※ 福澤文明塾生の所属は、原稿作成時のものです。
※ 講師のプロフィールは、プログラム開催当時のものです。