今を精一杯生きる
「まずは映画を見てください。」と言われて映画を見る。題名は『バベルの学校』。フランスのある学校の適応クラスという多様な人種の生徒が集まる学級とその担任の先生による情熱溢れる親身な指導を表現したものであった。
映画を見た後に、着物姿の長髪の凛とした壮年の男性がオーラを出しながら登場する。それが関根さんだった。そして、対話と議論が繰り返される。
幼稚園時代、目の前で同級生が交通事故で亡くなる。それから生について考える。バックパッカーで世界を旅している途中のガザ地区で出会った13歳の少年に夢を尋ねたところ「爆弾を造り多くの人を殺したい。」というものであった。そして魂の決断をする。「少年が健全な夢を描ける世界にすること」そのために自分は何ができてどうするのか深く自問自答を繰り返す。そして、今を精一杯生きる。その積み重ねが関根さんだった。関根さんは言う。「未来を心配しすぎて縛られているのではないか。」
関根さんのセッション後、「毎日をこんなに深く考えながら過ごしているのか?」「魂の決断をできているか?」と自分に問うとともに、「あのように自分の生き様を確立して、人生を精一杯生きるかっこいい人になりたい。」そう思わずにはいられなかった。
30代 男性 (社会人)
今を生きる
「今という時間を失っていませんか?」
関根さんのセッションの中でも、心を掴んで離さない一言でした。
「生と死では死を意識して生きていた、誰かのために生きよう」
関根さんのそのような強い想いや真っ直ぐさに惹き込まれました。
「明日死んでも後悔しない生き方」、
「未来や過去の苦い経験に縛られない、今に集中して生きること」
一言一言に言霊が宿り、パワーのあるお言葉ばかりでした。
過去の辛苦や未来、失敗への不安を今の自分に影響させすぎては
前向きにも建設的にも、未来志向にもなれません。
思考は楽観的に、“今”に全力で夢中になって楽しむことが必要だと学びました。
また、映画『バベルの学校』に登場する子供たちを観て、
生きていく上で大切なことに改めて気がつきました。
どんな違いがあろうと心を開いてぶつかれば分かり合えるかもしれない、
その可能性を信じるのも閉ざしてしまうのも自分なのであると。
対立を恐れて同質化を目指すのではなく、多様な“違い”を豊かさだと認め、
“共通”する部分を楽しめる人生を謳歌していきたいと思いました。
20代 女性 (学生)
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Vol.5「水泳」
講師 萩原 智子(シドニー五輪競泳日本代表/日本水泳連盟理事) -
Vol.4「ビーチバレー」
講師 白鳥 勝浩(ビーチバレー・北京&ロンドン オリンピック日本代表)
※ 福澤文明塾生の所属は、原稿作成時のものです。
※ 講師のプロフィールは、プログラム開催当時のものです。