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「お茶会」講師: 川上 宗雪 (茶の湯 江戸千家 家元)

初めての茶室は、都会の喧騒を忘れる、時間のない世界

門をくぐり、木陰で薄暗くなった庭の中へ。飛び石のうえをゆっくり踏みしめ、苔を踏まないように、一歩一歩慎重に進み、寄り付きへ。そして、いつの間にか別世界に引き込まれていきました。あとで説明を受けましたが、茶室に至るまでの空間には別世界と感じさせるような演出が施されているのだそうです。

にじり口という小さな入り口から頭をかがめて茶室の中へ。三畳ほどの暗くて狭い空間です。なるほど、この距離感で他人と接し、お互いにもてなし、そして、深いやすらぎを共有するのか…。6月24日のセッションで上田宗冏さんにお話しいただいたことも少し理解できた気がしました。

流れている空気が違う、非日常の世界でした。都会の喧騒を忘れさせてくれる、時間のない世界。いつまでも座っていたい特別な感覚。心が洗われるような午後のひとときでした。

40代 男性(会社員)

雰囲気、茶室の中の風の涼しさ、所作を支える体の動き、いろいろなことを学びました

貴重な体験をさせていただきました。
お茶だけでなく、お着物で参加の方が醸してくださる雰囲気、狭いお茶室の中で感じる風の涼しさ、所作を支える体の動き、いろいろなことをおおいに学びました。
正座の苦手な私はたしかにお茶にハードルを感じてきましたが、やはりお茶人口は、最近随分減っているとのこと。財界人などでも、お茶をたしなむ方が少なくなっているともおっしゃっていました。
外国の方からすれば、お茶・お花は日本文化の代表選手。大きな問題だと感じました。

40代 女性(会社員)

狭い茶室に詰まっている小さなこだわり。そんなこだわりを考えられる人間になりたい

緑茶が大好きで、家では毎日緑茶の私ですが、抹茶を頂く機会というのは無く、初めてながら非常に貴重な体験をさせて頂きました。

茶室の入口の天井を低くして、背をかがめて入る事。そして、お茶のかたちでご講演頂いた様に、広い庭からいきなり茶室に入るのではなく、目を慣れさせる空間を創るために庭の中に庭を創るという、茶庭。これらから、異世界に入るという空気感を感じる事が出来ました。

狭い空間である茶室に、多くの目に見えないこだわりがある。人がなんとなく「いいな」と思う雰囲気やモノには、言われなくては気付かないような小さなこだわりが詰まっているのではないかと感じました。そんなこだわりのアイディアを、常々考えられる様な人間になりたい。そう思いました。

都会の騒がしい中に、異世界を創りだしている茶屋。現代でこそ、それは感じられ、緑の木漏れ日・建築・苔・そこにいる人々などから感じられる雰囲気は素晴らしい空間でした。ぼーっとして、心を静かに、何かを考え、気分をリフレッシュさせるのにふさわしい空間だと感じました。

20代 男性(大学生)

セッションの感想

募集要項

※ 福澤文明塾生の所属は、原稿作成時のものです。

※ 講師のプロフィールは、プログラム開催当時のものです。

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