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「我以外皆我師」 第18期修了生: 三輪 英夫(大学生)

互いの挑戦を応援し合える仲間の存在

 私は大学3年次に香港へ留学し、民族や文化の異なる人たちと議論し合う楽しさを覚えたことから、今度は文明塾という「年代の異なる人同士の議論に混ざりたい」と思い、入塾を希望しました。
 しかし入塾当初は、対話・議論に入り込もうとするも、どことなく遠慮がちになっていました。倍以上も年齢の離れた人たちとの真面目な議論は初めてで、少し負い目を感じていたためです。そんな自分の姿を察したのか、ある時グループのメンバーから「いつも見てて思うけど、何を遠慮してるの?やるならもっとはっきり意見をぶつけてみなよ。」と言われたことが大きな転換点になりました。知らず知らずのうちに要領良く立ち振る舞い、本気でぶつかれなくなっていた自分に反省し、これを機に挑戦を決意しました。
 以後、文明塾という学びの場を最大限活用していくために、様々なアクションを起こすようになりました。実際に、事前課題の内容をもとに、話したい人を決めてから対話に入る、セッション外に塾生数名との対話会を開催する、他のチームのグループワークに混ざり、より多くの異なる年代・背景の塾生と議論を交わす、などをしていきました。
 このように、個々の挑戦が推奨され、多くの文明塾の仲間が互いの挑戦の後押しをし合う環境が「福沢諭吉文明塾」だと実感しました。

人は人によって磨かれ成長する

 文明塾への入塾希望理由のもう1つが、価値観の幅を広げたいというものです。 自分のこれまでの弱みとして、興味のあることには異常なまでに没頭してしまう一方で、興味ないことには全く見向きもしない癖がありました。学べる可能性を狭めてきてしまったことが後悔の1つだったので、この文明塾という場を生かして価値観の幅を広げたいと思いました。
 実際に文明塾で様々な背景を持つ方々と対話・議論をしてみると、とても刺激的でした。自分たちの場合は、社長・経営者、大学教授に加え、体操、合気道、柔道、能楽など、それぞれの道を極めた一流の方々との対話もありました。いずれのセッションも、よく話を聞くと、表面的な部分では異なるものでも、本質的な部分では共通するものがあることに気付いたり、逆に同一視していたものが全く異なるものだった、ということが多々ありました。また、対話・議論を終えてから、周りの文明塾の仲間から「三輪さんの〇〇なところはとても参考になります」「××を改善していったらより良くなると思います」など、アドバイスを多く受けることもでき、常に触発され続けていました。
 このように様々な刺激を受けたことで、自分自身としては自信をつけることができたと感じています。それまでの自分は、人との比較の中で不必要に自信をなくすことがありましたが、対話を通して価値観が広がる中で、「自分らしくあっていいんだ」と心から思えたからです。また、ただ難しい議論をするだけでなく、本音もざっくばらんに言い合える仲間との絆をつくれたことは一生の宝だと思っています。
 文明塾で得たことを生かし、社会に出てからも、大きく成長していきたいと考えています。「人の健康を守る仕組みづくりを通して世界に貢献したい」という思いを実現することが、今の自分の夢です。10年後、20年後の世界を夢見て、ここで出会った仲間と共に挑戦し続けていきます!

募集要項

※ 福澤文明塾生の所属は、原稿作成時のものです。

※ 講師のプロフィールは、プログラム開催当時のものです。

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