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「軽やかで力強く自立した関係」第11期修了生: 長谷部 友子(会社員)

社会を生きていくには友人よりも仲間が必要だ

「社会を生きていくには友人よりも仲間が必要だ」というようなことを言われたとき、幼かった私は仲間と友人の違いもいまいちぴんとこず、腑に落ちない気分でした。
福澤文明塾を修了した今は、その言葉の意味がよくわかります。
そして仲間とは何かと聞かれれば、気持ちよく離れられる人のことのようにも思います。

幼い頃、伝記を読むことが好きでした。
文明塾で出会った人たちと話すことは伝記を読んでいるような気分でした。
バックボーンや専門、興味、関心の分野はばらばらでいながらも、
どの人も目一杯生きており、世の中的には年若いと言われるであろう彼らの人生には、
本当に多くの決断とドラマがありとてもおもしろいものでした。
そして不思議なことに、彼らは全く別の分野から話しはじめながらも、
それらの話は世界という広大な物語につながっていくように思い、
志のある人間はどこかでやがて出会うものなのだなと感動したことをおぼえています。

仲間と出会い、まだ見ぬ自分に出会う

今まで自分が興味をもてなかった分野も、その人が何故それに価値を見いだし、
どのようにそれを考えているかを聞くと、この世界の中で自分の関係のないことは何一つなく、
自分の無知さを反省すると共に、まだまだ学ぶことがあると興味の幅がとても広がりました。

当然のことですが、毎週2回、それも土曜日にいたっては半日以上行動を共にしていても、
セッションが終わってしまえば文明塾の仲間たちと会う回数は圧倒的に少なくなります。
それはほんの少し寂しいですが、このお空の下のどこかでわくわくするようなことをしでかしている人たちがいると思い浮かべると、一人ではないと心強く、自分もぼんやりとはしていられないと励まされ、またすぐに会え、そしてまた各々の場所に散っていくのだと思います。

友人同士のある種濃厚で繊細な関わり方も味わい深いものですが、
仲間というは軽やかで力強く自立した関係というものも、きもちのよいものだなと私は文明塾で教えられました。
そして同時代を生きる仲間ができたことに深く感謝しています。

最後に、文明塾ではもう一人最大の仲間に出会うことができます。

多くの仲間たちと対話をし、心を震わし、磨かれる中で、自分すら知らなかった自分に出会うことができます。私はこれからも仲間との対話を重ね、震えるような喜びにのたうちながら、まだ見ぬ自分に出会い続けていくのだと思います。

募集要項

※ 福澤文明塾生の所属は、原稿作成時のものです。

※ 講師のプロフィールは、プログラム開催当時のものです。

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