環境教育プログラム3期の日程を修了し、すでに6ヶ月ほどが経ちました。プログラムの期間はおよそ3ヶ月ですので、すでにその2倍の時間を過ごしたことになります。その間、自分なりには仕事にプライベートに打ち込んできたという感はあります。しかし、プログラム期間中の3ヶ月に比べると、あの時の充実感や高揚感といった感情が今も私の中に輝いています。なぜだろう、その問いへの一つの答えはやはり「仲間」だと思います。
忘れられない同期の志望動機
2012年9月、若干の緊張と共に迎えた入塾式は、そのまま北海道雨煙別小学校での2泊3日の合宿へと続く日程でした。ガイダンスにて配布されたメンバー表には当然知らない名前ばかり。私自身それほど人との関わりに積極的な人間ではありませんので、なんとかなるさという一方で緊張感を覚えてもいました。そんな中、私は北海道に向かう飛行機の中で聞いた同期の参加動機が今も忘れられません。「環境に対して何もせずに死ぬのはイヤだと思った。」、この言葉を聞いて、同期メンバーの中にある共通項は、漠然とはしていても「環境」に対する「覚悟」のようなものだと思いました。
最初の合宿で、既に「なつかしさ」を感じていた
合宿では、セッションやグループワーク、寝る間を惜しんでのアフターミーティングを通して、同期がどういった人で何を考えているのかということを知ることができました。21人の年齢も立場も専門性も異なる人たちと過ごす日々に期待感が込みあげていました。不思議な感覚ですが、合宿の最終日には私は既に「なつかしさ」を感じ始めていました。それは、今までの経験から、この人たちと過ごす時間が後々にそういった感情を呼び起こすことが予想できてしまったのだと思います。プログラムとなつかしさが同時進行する中で、その予感に負けぬよう、同期との時間を大切にしようと心がけました。
印象深いことは沢山ありますが、グループワークでの時間はとても貴重でした。あの短期間でメンバー全員が、自分ができることを考え、議論し合い、そして実践までたどり着けたのは仲間としてのお互いの存在ゆえだと思います。つまり、他者との「学び」や「教え」を通して、自分自身に出会い、また「自分自身」同士で濃密な時間を共有できたからこそ、記憶に強くやきついているのだと思います。同期の21人とは今も時々集まる状態が続いています。「学び」と「教え」は1人ではできません。このような出会いに本当に感謝していますし、今後も継続して新たな関係性を築いていきたいです。
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Vol. 10「3ヶ月限定の仲間ではない」
第5期修了生: 藤野 敦(会社員) -
Vol. 9「私も実行者でありたい」
第5期修了生: 小澤 ひろこ(会社員)
※ 福澤文明塾生の所属は、原稿作成時のものです。
※ 講師のプロフィールは、プログラム開催当時のものです。