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ベーシック・ナレッジ

歴史、哲学、古典、文化、芸術、科学など、さまざまな分野の専門家を招聘して、レクチャーと討論を行います。基礎的教養をテーマに、塾生一人ひとりが思索を深めることで、次世代のリーダーに求められる独自の洞察力と多面的な視点を養います。

ここでは、教養力(人間のより良い生き方を創造することのできる力)を身につける場を提供したいと考えています。そのために以下3つの力を総合していきます。
・自立力…自分を発見する力
・自律力…自分を相対化・客観化する力
・社交力…他者とつながる力

教養力は教養する力であり、生涯に渡って養うべきもの。リーダーの知的な営為の基盤として不可欠です。本セッションは、この教養力の意味を理解し、この力を通して切り開かれる世界の広さと奥深さを実感する場となります。

講師陣には、まずインタビューでそれぞれの専門に基づくテーマでお話しいただきます。さらに身体知としての教養力という観点から、あらためて塾生全員で討論し、内容を俯瞰することで、文化・社会・世界・宇宙の多様性を体験できると考えています。

セッション回数 全5回
セッション時間 120分
ベーシック・ナレッジ

今までの主なテーマ

  • 「もののかたち」を考える
  • 「美のかたち」を考える
  • 「教養のかたち」を考える
  • 「心のかたち」を考える
  • 「数のかたち」を考える
  • 「生物のかたち」を考える
  • 「お茶のかたち」を考える
  • 「思考のかたち」を考える
  • 「宗教のかたち」を考える

ベーシック・ナレッジの感想

小沼通二(慶應義塾大学 名誉教授)「宇宙の中のわれわれ」セッションより

宇宙の始まりから現在までを、1mのヒモの端から端とした場合に、どこで地球が生まれて、どこで生命が生まれて…という節目を書き込む。1年で表した場合、人類誕生は何月何日かを考える。スケールが大きすぎてイメージしにくいものを、目に見えるサイズに縮小することで、ぐっと理解しやすくなりました。体験を通すことによって、頭だけでなく体にも記憶が宿るといいますが、この先もそう簡単には忘れないだろうな、という感覚を得ることが出来ました。
(30代 男性 会社員)

山崎妙子(山種美術館館長)「美術館を感じる」セッションより

美術館は情報が氾濫している普段の日常ではありえない、静かな空間で心を落ち着けて見る場所なので、非日常を体験でき一旦通常の思考をストップさせて、別の考えが浮かぶ可能性がある場だと感じました。また、当時の人が何を思っていたのか感じていたのかを垣間見させてもらいました。美術館は、目で見るのではなく肌で感じるとのこと。まだそこまでにはなっていませんが、目で見て肌で感じて心で堪能できるようになりたいです。
(30代 男性 会社員)

上田宗冏(茶道 上田宗箇流 家元)「『お茶のかたち』を考える」セッションより

お茶の歴史を概観できただけでもありがたかったのですが、強烈な印象を持ったのは、利休の茶室の「自他を認めない世界」です。自他を分けないことこそがもてなしの極みであるということでしょうが、時代背景とあいまって、緊張と静寂、挑みともてなし、といった裏腹の概念の調和を感じて、そこにひとつの頂点があるのだと理解しました。
(40代 女性 会社員)

※福澤文明塾生の所属は、原稿作成時のものです。

※講師のプロフィールは、プログラム開催当時のものです。

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